あなたの話を最初に聴いてくれる会社は良い会社

住いづくりは言うまでもなくあなたが主役です。
良い住宅会社を選ぶにはまず貴方の話をよく聴いてくれる会社が良い会社です。
このあたり前のことができない住宅会社の営業が多いのも事実です。

先ず「あなたファースト」で話を聴いてくれる住宅会社を住宅発注先の候補に選びたいものです。

あなたファーストの住宅会社とは

あなたがおっしゃったことをそのままの情報でプランを作り、仕様を作るという会社は実は「あなたファースト」の会社ではありません。
「言いなり営業」という「あなたの想いや考え方、価値観を理解していない」最もレベルの低い営業です。

「あなたファースト」の会社とは

1、あなたの話を聴き(あなたを認めて話しをお聴きしてその内容を受容れてくれる)

2、さらにもっと詳しく内容を理解し(実現したいコトは何かと考えてあなたを重視してくれる)

3、あなたの意図を共有化してくれる(あなたを特別扱いしてあなた専用の答えを導き出してくれる) そういう会社です。

新しい住いで「実現したいコト」と言われても思いつかないのが普通

注文住宅は「モノからコトへ」という考え方が根底にある住まいづくりです。
あなたの「実現したいコト」が起点になりそれを住宅いうモノのカタチにしていくのが注文住宅です。
「実現したいコト」とは言っても中々「思いつかないのが普通」です。
一般にはそういう意識で毎日を過ごしていませんから。
例えばモデル住宅などで「自身が住むとしてという視点で具体的にこのダイニングでの朝食はもっとこうしたい」というモデル住宅などの実際の暮らし空間での触発と気づきがあって初めて「朝食時に実現したいコト」が見えてくると思います。
このような触発を与えてくれる会社は「実現したいコトは何かと考えてあなたを重視してくれる」から良い会社です。

モデル住宅で現在の暮らしを再現し体感体験する

「実現したいコト」に気づく最初のステップは現在の住まいでの暮らしを具体的に再現してみることから始まります。
「昨日の夜食事後のリビングで何をしていたのか」をモデル住宅のことを新しい住いとして「現在の暮らしの実態を再現します」そこで気づく「もっとこうしたい」が手掛かりになり「新しい住いで実現したいコト」を自ら認識して組み立てて行きます。

これだけは実現したいコト

現状の暮らしを起点に「新しい住いで実現したいコト」を各部屋で現状の暮らしを実際に再現しながら触発を受け、気づきを得ていくつかの「実現したいコト」を「発見」します。
しかし「全てのコトを実現したい」のは分かりますが限られたリソース(敷地面積と建築資金)を有効に活かすために優先順位をつけます。

平板に全ての「実現したいコト」をパラレルに扱うのではなく「これだけは実現したいコト」を軸にどこまで実現するのか出来るのかを考えます。

あれもこれもと「実現したいコト」を詰め込んでも中途半端になります。
ご家族全員が楽しめるコト、同じく影響を受けるコト、ご家族個々の「これだけは」という考え方を家族と住宅会社の営業とで共有化し考えます。
家族と個々の「価値観」をこのように共有化して考えると「これだけは是非実現したいコト」を絞り込んでいくことができます。

時間軸で考えてくれる会社は良い会社

住いづくりは常に現時点の暮らしがベースになりますが例えば30才で家を建てたとすると60~70年間暮らす家ということになりますから相当長期的な視野も必要になってきます。
「現時点ブーム」「マイブーム」を排除して新婚時期、子育て前期、子育て中期(思春期/反抗期)、子育て後期/独立期、子供世帯との交流期、再び夫婦だけの時期など家族の在り方の変化も考慮する必要があります。

社会インフラ/リソースも視野に入れた住まいづくり

新婚時代の住まいから終の棲家まで「全てを住宅でカバー」するという考え方もありますがそうなると「終の棲家」の考え方と新婚時期、子育て前期、子育て中期(思春期/反抗期)、子育て後期/独立期、子供世帯との交流期、再び夫婦だけの時期という人生の大半を占める時期の暮らし方が大きく異なってくるためどこの時期に焦点を当てるのかが課題になります。
「終の棲家」を意識しすぎると平屋の計画ならまだしも2階建で全ての暮らしをを1階で出来るようにという要求は家族と過ごす時期や夫婦で過ごす時期にしわ寄せが来すぎる場合が多くみられます。
様々な社会インフラ/リソースを終の棲家時期に活用する選択肢もあります。
あるいはその時期に来たら身体能力に合った増改築を行うなどの選択肢もあります。
ご家族でじっくり考え方を話し合ってください。

短期視点と中長期視点で総合的に話し合える会社は良い会社

家族外の人だからこそ客観的に言えることもあります。
住まいづくりのパートナーとしてあなたのことを、家族の暮らしに対して本気で向き合ってくれる会社と出会いたいものです。
先ずあなたの話を真摯に聴いてくれる会社と住まいづくりの話を進めながら最終的にあなたとあなたの家族に最適と判断する際には短期視点と中長期視点で総合的に相談に乗ってくれる会社を選びましょう。

まとめ

初回面談時にまず「あなたの話を優先的に聴いてくれる会社」で、しかも「言いなりなってしまわず」プロとして多角的にあなたの住まいづくりに向き合ってくれる会社が良い会社を選びましょう。

住いづくりはあくまでもあなたが主役ですから。

《執筆者》

一般社団法人 住宅研究所
代表 松尾俊朗
一級建築士

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