子育て期の正しい住まいづくりの方法

お子様が産まれて、部屋数不足や面積不足などがきっかけで、住まいづくりを考えられ始めた方は多いのではないでしょうか。

子育てのしやすい間取りやポイントをまとめたサイトはたくさんありますが、これからの時代は、ご夫婦がどのようなお子様に育ってほしいのかどのような教育方針にするのかを話し合い、それぞれのご家族の教育方針に合った住まいづくり子育て期の正しい住まいづくりの方法です。

ご夫婦の大まかな教育方針を話し合う

それぞれの成長スピードによって異なりますが、青年期である12才頃から人はアイデンティティーを持ち始めます。

親の思い通りにいかないのが子供ですが、アイデンティティーを持ち始めた頃に、お子様の想いも尊重しつつ、ご夫婦の想いに対しても大きくはズレないために、乳幼児期にご夫婦で大まかな教育方針を話し合い、その方針に沿った住宅で対応可能な手法を取り入れておきましょう。

このご夫婦の話し合いが子育て期の正しい住まいづくりにおいて最も大切な事なのです。

それぞれの教育方針に対する異なる対応方法7選【事例】

あくまで事例ではありますが、それぞれのご夫婦の教育方針に沿った異なる7つの解答事例を参考に、ご夫婦で話し合うヒントにしていただけたら幸いです。

➀とにかく元気な子に育ってほしい

明るく元気な気持ちなる暖色系(オレンジなど)のインテリアカラーを採用し、気分の高揚を図ります。

更に、一見子育てに関係ないように思いますが、家中の温度を一定に、湿度や換気、空気清浄も合わせて行うことで、喘息などの回避やこたつやストーブの前から離れないなんてことがなくなります。

また、LDKなどの長く過ごす場所から気軽に出られるテラスやお庭を作り、大きな窓で繋げることで、外遊びに関心を持つ工夫が可能です。

活動量が上がり、いつでも気軽に走り回る元気で活発な子になりやすくなります。

※インテリアカラー参照記事 https://tebiki-labo.casa/category/plan-design/post-886/

②少し元気すぎるので、落ち着きのある子に育ってほしい

冷静さや落ち着きを演出してくれる寒色系(青など)のインテリアカラーを採用するという方法があります。

また、家の中が乱れていると、気分が乱れることにもつながるので、収納計画の工夫も上手く取り入れましょう。

※インテリアカラー参照記事 https://tebiki-labo.casa/category/plan-design/post-886/

※収納計画参照記事 https://tebiki-labo.casa/category/plan-design/post-446/

③あと1歩のところで甲子園に行けなかったご主人様の夢を託したい

庭でバッティング練習やピッチング練習が出来るようにするだけでなく、ご夫婦がいつでも家の中からその様子が見えるように、キッチンやリビングから庭が見えるような窓や間取りの配置を検討します。

更に、プロ野球のシーズン中、毎日応援に行くことは出来ない球場に行ったような臨場感が持てる、モニターやプロジェクター、スピーカーなどを設置し、家の中でいつでもプロの野球や自身の試合を録画した動画などの確認が出来るようにします。

プロを目指そうと思うと体づくりが肝になってくるため、美味しくて量のある食事を作ることが出来る広くて使いやすいキッチンや、しっかりと疲れが取れる浴室や寝室などを考えていく必要があります。

※キッチン参照記事 https://tebiki-labo.casa/category/plan-design/post-613/

④ジェンダーレスな時代を生きる子どもたちには、男女関係ない子育てがしたい

部屋の色は、男の子だから青や緑、女の子だからピンクや赤という事ではなく、全ての色の選択肢の中から本人の好きな色が選択出来るようにします。気が変わったら簡単に色が変えられる工夫もあります。

また、おもちゃについても、男の子だから車や恐竜、女の子だからおままごとや人形という事ではなく、偏りなく集めるということになると、おもちゃの収納は2倍用意しておく必要があります。

⑤夫婦共働きなので家族全員で家事分担し、助け合いの気持ちを持った子に育てたい

全員が使いやすいキッチンの高さにしたり、全員がどこに何があるのか分かる収納計画が大切です。

さらに、IOT住宅やIOT家電を上手く取り入れ、機械に頼るところは頼って、出来る限り家族が揃う時間を造り出すという工夫も必要なのかもしれません。

⑥小さいころから勉強をさせて、可能性を広げておいてあげたい

いつでも楽しく学べる環境づくりが大切で、近くの限られた範囲の中から選んだ塾に通わせるという事だけでなく、オンライン家庭教師を取り入れるなど幅広い選択肢を考慮した家のつくりを考えておきましょう。

また、ご夫婦が仕事や家事をしながらサポート出来るような環境づくりも大切です。

⑦将来は、海外留学させたい

常に世界の言語や特徴に触れることが出来、オンラインなども上手く取り入れた環境づくりを行いましょう。

まとめ

現代社会では、妊娠中の悩みや子育て中の悩みは、両親ではなくスマホを使ってネット上で解決策を見ていると言われています。
子育てについても同様、ネットで検索すると子育てしやすい間取りのヒントとして、「リビング階段」や「キッズスペース」、「自分専用収納」など、方法論や一般論の解答例はいくらでも出てきます。
しかし、ご夫婦の特性やお子様の特性、ご夫婦オンリーワンの子育てに対しての正解はネット上にはありません。

ご夫婦で、大まかな教育方針を話合う。そして、その方針を大切にしあらゆる手段を共に考えてくれる住宅会社(パートナー)を見つけましょう。

これが子育て期の正しい住まいづくりの方法です。

《執筆者》

一般社団法人 住宅研究所
「暮らし視点の住まいづくり」研究開発担当
主任 谷口真帆香

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