SNS集客を成功させるポイント

デジタルネイティブ世代と言われる住宅建築適齢期のお客様にリーチしやすいのがSNSです。
今や、多くの住宅会社/工務店でもSNSを活用していますが、競合他社とはひと味違う自社特徴の訴求について考えてみます。

SNS活用のメリット

総務省通信利用動向調査によると、20代、30代、40代の建築適齢期のSNSの利用割合は、総ての年代で8割を超えていることがわかります。
また、SNSを利用する目的の1位は「従来からの知人とのコミュニケーションのため」ですが、2位が「知りたいことについて情報を探すため」と、情報収集のツールとして活用していることがわかります。
多くの建築適齢期のお客様が利用しているSNSを集客に使わない手はありません。

新規のお客様獲得につながりやすい

自社の狙いのターゲット層の中には、自社住宅商品を知らない人もいます。
例えば、住宅取得を検討しているお客様が、初めはgoogleなどで「どんな住宅会社/工務店があるのか」「どんな家を建てているのか」などを検索するかもしれませんが、より詳細な住宅の特徴などを知りたいと思った時には、SNSで実際に見学できる展示場などのデザインや実際に建てた人の口コミなどを調べる、といった行動をとる人もいます。
こうした人達に自社住宅の特徴を上手に伝えることができれば、「見に行ってみよう」という新規顧客の獲得につながりやすくなります。

中長期の見込客の育成ができる

総務省通信利用動向調査の結果にもあるように、SNSの利用目的が「コミュニケーション」であることから、住宅会社/工務店の投稿をきっかけにファンになっていただける可能性があります。
SNSをきっかけに、自社住宅商品や住宅展示場やイベントなどの情報を拡散してくれる可能性もあります。
こうした動きによって、中長期的な見込客育成につながる可能性があります。

SNS集客のコツ

SNSの運用を始めれば、必ずしも集客につながるわけではありません。
SNS集客のコツは以下の通りです。

埋もれない投稿

住宅建築を検討されていおるお客様がSNSを利用する場合、文章よりも画像や動画がきっかけとなって投稿を見てくださいます。
全国のSNSを運用している住宅会社/工務店では建物としての住宅を投稿しており、デザインが良い住宅など他社と同様な画像や動画を投稿し、リーチできたとしても、大きな魅力として受け取られるかは疑問です。
例えば、設備機器のみの画像・動画や暮らし感が見えない殺風景な画像は、お客様を惹き付けませんので、子供が笑顔で走りまわってっているシーン、キッチンで夫婦が食事を一緒に作っている楽しいシーンなどの「動きを捉えた画像/動画」で「楽しさ」「幸福感」を伝えることをおすすめします。

「集客の質」を重視する

「集客の数を増やす」ために「無差別にフォロワーを増やす」というSNSの運用は、見込客獲得という集客にはつながりません。
自社住宅に高い関心を持ったフォロワーを増やすと、来場予約や問い合わせなどにつながる可能性が高まります。
量より質のフォロワーを増やすことがポイントです。

場合によってはSNS広告も利用する

いつもの投稿に加えて、より多くの人に投稿を見てもらいたい場合は、SNS広告を利用するのも一つの手段です。
また、自社の狙いのターゲット層に効果的にアプローチできるのもSNS広告です。
地域や年齢などを細かく指定できたり、興味関心のある人にピンポイントにアプローチできるリターゲティング広告などもあります。
いずれにしても、SNS広告を運用する場合も自社の狙い客層像を明確にして効果的な媒体の選定や広告内容を決定していくことがポイントです。

まとめ

SNS集客のポイントは、「行ってみたい会社」としてネット上で選ばれるための投稿でなければなりません。
画像/動画で表現する「魅力的で楽しい暮らし」「ワクワク感」、量より質を求める集客、必要に応じてSNS広告を利用することです。
自社住宅商品の安全/安心/快適を備えた性能や構造、生活動線などの利便性を考えたプラン、カッコイイデザイン、良い仕様の設備や部材などの優位性といった「発信したい情報」ではなく、「お客様が楽しくなる情報」の提供を心がけることが大切です。

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《執筆者》
株式会社ハウジングラボ
営業企画課長 眞田 智子

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