【工務店・住宅会社のSNS集客のコツ】必要なのは、たった1つの要素

住宅建築適齢期の20~40代は、SNS世代です。利用されているSNSは、Instagram、Twitter、LINE、YouTube、TikTokなど多数存在し、住宅展示場や完成住宅見学会や相談会などへの集客には、SNSは欠かせないツールになっています。今回は、工務店・住宅会社のSNS集客の重要性や集客につながる投稿や広告のコツについて考えてみます。

Contents

工務店・住宅会社にSNS集客が必要な理由

総務省の通信利用動向調査によると、建築適齢期の20~40代のSNSを利用している人の割合は、80~90%近く存在し、非常に高い割合で利用していることがわかります。
また、SNSを利用する目的として、知人とのコミュニケーションが90%近くに達していますが、着目すべきは、令和4年は、「知りたいことについて情報を探すため」が64.1%と高い割合であること、そして、年々情報収集にSNSを活用している人の割合は増加しているということです。

来場前に工務店・住宅会社の情報収集をするのは当たり前になっている

コロナ禍の影響もあり、以前のように、「まずは総合住宅展示場に行ってみて様子を見ながら気になったモデルハウスに入って説明を聞いてみる」といういような「現地に行ってから見る住宅を決める」というスタイルから、家を建てたいお客様は、事前にネットで気になる工務店や住宅会社、住宅完成後のイメージを掴むために、画像や動画で外観デザイン、インテリア、動線、間取り、住宅性能など、ご自身が知りたい情報を調べてから見学予約するスタイルが定着しています。

ポスティングや折込チラシでの集客効果が弱くなった

従来からの定番集客手法であるチラシのポスティングや新聞への折込チラシが、以前ほど効果が出ない状況は、周知の事実かと思います。したがって、地域特性にもよりますが、ポスティングや折込チラシだけの集客に頼らずに、各種SNSの活用と併せて集客していく必要があります。

集客するためには、各SNSの特徴を知る

SNSと言っても、それぞれ特徴は異なります。
複数のSNSを使い分けて発信したり、情報収集しているエンドユーザーや企業は多いものです。
ここでは、主なSNSの特徴と建築適齢期(20~40代)の利用状況をご紹介します。

YouTube(ユーチューブ)の特徴

特徴 動画共有サービス。趣味/特技/専門性を生かした動画配信が可能。年代や性別を問わず日常的に利用されています。長尺の横型動画、YouTubeショートという、短尺や縦型動画の視聴も増加しています。SEOに強いのも特徴です。
日本国内のYouTube利用者数 7,120万人
建築適齢期(20~40代)のYouTube利用率 95.9%

LINE(ライン)の特徴

特徴 主な利用目的はメッセージのやりとり。
日本国内のLINE利用者数 9500万人
建築適齢期(20~40代)のLINE利用率 96.9%

X(旧Twitter)の特徴

特徴 拡散性が高く、リポスト(リツイート)されると、フォロワー外にもリーチできるというオープン性が特徴。匿名性が高い。
日本国内のX(旧Twitter)の利用者数 6,658万人
建築適齢期(20~40代)の利用率 59.6%

Instagram(インスタグラム)の特徴

特徴 画像や動画を中心とした「好きと欲しいを作り出す」プラットフォーム。
日本国内のInstagram(インスタグラム)利用者数 3,300万人
建築適齢期(20~40代)の利用率 61.8%

Facebook(フェイスブック)の特徴

特徴 実名制を前提としたSNS。ライフスタイルが反映されやすい。
日本国内のFacebook(フェイスブック)利用者数 2,600万人
建築適齢期(20~40代)の利用率 40.8%

TikTok(ティックトック)の特徴

特徴 短尺の縦長動画が中心で没入感が高い。若年層を中心に広い層への認知拡大を狙える動画プラットフォーム。投稿可能な動画の再生時間が長くなった。
日本国内のTikTok(ティックトック)利用者数 1,700万人
建築適齢期(20~40代)の利用率 29.6%

Pinterest(ピンタレスト)の特徴

特徴 写真や画像をコレクションしてシェアもできる。ネット上で見つけた写真を保存するのが基本的な使い方。人よりインテリアやファッションなどモノを対象としたコンテンツが多い傾向。「未来の自分のために使うサービス」というイメージ。
日本国内のPinterest(ピンタレスト)利用者数 870万人
建築適齢期(20~40代)の利用率 8.6%

RoomClip(ルームクリップ)の特徴

特徴 インテリア・住まい・暮らしなどに特化したSNS。30~40代の暮らしやライフスタイルに関心が高く、毎日の日常をより良くすることに興味が高い女性の利用者が多い。
日本国内のRoomClip(ルームクリップ)利用者数 600万人
建築適齢期(20~40代)の利用率 -%

houzz(ハウズ)の特徴

特徴 建築特化型。日本では他のSNSに比べ利用者数は少ないが、自分の嗜好にあった専門家が探せる。
日本国内のhouzz(ハウズ)利用者数 -人
建築適齢期(20~40代)の利用率 -%

工務店・住宅会社のSNS集客を成功させるポイント

前述した通り、SNSは受注に直接結びつくツールではありませんが、検討段階のお客様が情報収集する際に触れる重要なツールです。
軸となる視点を持った投稿で本気度が高いお客様を集客します。

高い関心を持ったお客様を集客するための画像や動画

住宅建築を検討されていおるお客様が、文章よりもビジュアル主体で情報収集されるのが一般的になっています。したがって、建物としての住宅を魅せるよりも、「楽しい暮らしが見える」暮らしの場として、暮らしを楽しんでいる家族が「動的に入った」ビジュアルに訴える投稿が基本です。
記念写真のような家族に動きが見えない集合写真ではなく、子供が笑顔で走りまわってっているシーン、キッチンで夫婦が食事を一緒に作っている楽しいシーンなどの「一瞬の動きを捉えた画像」が「楽しい暮らし」を伝えます。
良く見る設備機器のみの画像・動画や暮らし感が見えない殺風景な画像は、お客様の目も心も惹き付けません。数ある投稿の中から自社に興味関心を持っていただくためにも、楽しい暮らしが見える投稿をおすすめします。

質を求める集客へ移行する

今後は、以前の大量集客が望めない状況のため、以前の「大量集客」→「行けそう」と感じたお客様を追客して受注につなげる方法では住宅事業が破綻します。
これからの時代は、「少ない集客数でも見込度が高いお客様を集客して確実に受注する」という「集客の質」が大切なポイントですので、「楽しい暮らし」という要素を含んだ画像・動画を活用することをおすすめします。

まとめ

SNS世代のお客様には、ビジュアルで楽しい暮らしを訴える画像・動画のSNS投稿で「本気度が高いお客様」を集客することが、これからの住宅事業には大切なポイントです。この「楽しい暮らしが見える」ことを含めた画像・動画で他社とは違うこともアピールできますので、是非お試しください。

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《執筆者》
株式会社ハウジングラボ
営業企画課長 眞田 智子

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