【住宅営業の基本 | 姿勢編】お客様に好印象を与える姿勢とは

前回は「【住宅営業の基本 笑顔編】信頼を得る住宅営業の佇まいを身につける方法」をご紹介しました。
今回は、その続編の「姿勢」についてです。
お客様との応対の際に、笑顔や話し方などが完璧であっても、姿勢が悪いと「やる気がない」「だらしない」など、マイナスの印象を与えてしまいます。
住宅展示場、完成住まいの見学会やお打ち合わせの時にお客様をお迎えする時の立ち姿、ご案内時の立ち姿、着座してご説明/打合せする際の座り姿を良い姿勢で保つ必要があります。
良い姿勢は、品位を高めます。
どのような姿勢を保てば好印象を与えることができるのか考えてみます。

参考記事【住宅営業の基本 笑顔編】信頼を得る住宅営業の佇まいを身につける方法

姿勢も第一印象を左右する

良い姿勢の人を見て、「きちんとして見える」「仕事ができそう」など信頼に値する印象を受けたことはありませんか?
どんなに優れた住宅営業でも、凛とした姿勢をしていなければ良い印象を持っていただくことが出来ず、ご自身の住宅営業の実力と関係なく、お客様からの評価を落としてしまうかもしれません。
良い姿勢は住宅営業活動にとってプラス要素に働きますので、正しい姿勢を身につける必要があります。

お客様は姿勢の良し悪しも見ている

先述した通り、姿勢が悪いと「やる気がない」「だらしない」、更には「仕事が出来なそう」など、住宅営業を進める上で悪影響を与えます。
エンドユーザーの8割の方が「姿勢の良さを重視」しているとも言われています。
男性の方が女性より「姿勢の良さを重視」することに甘い傾向がありますが、大きな差はありません。
お客様と接するにふさわしい姿勢を保つことが重要です。

その後の住宅営業に影響するリスク

お客様に、姿勢も含め身だしなみや立ち居振る舞いが良くないと評価されると、3割のお客様が「敬遠する」傾向もあります。
お客様は「思った」「感じた」ことは、行動に移すということが見えてきます。
生まれ持ったものではない姿勢は、矯正可能です。

良い姿勢とはどのような姿勢なのか

笑顔と同じで、自分では良い姿勢だと思っていても、お客様が良い姿勢と認識しなければ、それは良い姿勢ではありません。
お客様に良い立ち姿、良い座り姿だと認めていただき、良い印象を与える姿勢を保つ方法をご紹介します。

立ち姿

<男性の良い立ち姿の例>
<女性の良い立ち姿の例>

①下腹に力を入れ、背筋を伸ばし、アゴを引いて(目の真下に)胸を張ります。
②内股に力を入れ、膝を合せて真っすぐに立ちます。
③全身の力を「スッ」と軽く抜きます。
硬直ではなく、柔らかくすっくと立ちます(天井から糸で頭を引っ張られるような感じで)。
④かかとをつけて、つま先を30~60度程度開きます。
⑤笑顔で目線は水平、手は体の前で組むのが基本です。

全ての動作の基本となるのが立ち姿です。
良い姿勢は、年齢を実年齢より若返らせ、信頼をいただくオーラを生み出しますので、立ち姿の練習も必要です。

座り姿

<男性の良い座り姿の例>
<女性の良い座り姿の例>

①背もたれにもたれかからず、握りこぶし1つ分ほどあけて腰かけます。
②下腹に力を入れ、背筋を伸ばし、アゴを引いて(目の真下に)胸を張ります。
③膝の角度は90度が基本(イスの高さによります)。

《男性の場合》
・膝を開く(握りこぶし2つ分程度)
・つま先とかかとの開く角度は、30~60度

《女性の場合》
・膝をつける
・つま先とかかとはつける(開かない)

座り方はもう一つの基本動作です。
良い座り姿勢も身につけ、その姿勢を保つことが必須です。

姿勢を意識することがポイント

<悪い立ち姿、座り姿の例>

姿勢を良くしているつもりでも、時間が経過すると無意識のうちに猫背になっていたり、立っている時でも片方の足に重心が移動していたりすることが多々あると思います。
社内での業務時でも姿勢が崩れたら上司や同僚に指摘してもらい、ご自身も気が抜けた姿勢にならないよう、常に意識することが重要です。

まとめ

良い姿勢は、住宅営業を進める際に、お客様に好印象を与え信頼感も得られます。
良い姿勢は、ビジネスマナーの基本の一つでもありますので、まずは、ご自身の姿勢を見直し、良い姿勢を心がけて身につけ、住宅営業に臨んでください。

《執筆者》
株式会社ハウジングラボ
営業企画課長 眞田 智子

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